アニメ『銀河英雄伝説』『新釈 眞田十勇士』『鬼神童子ZENKI』などのプロデューサー田原正利(正聖)の制作日記

田原正利のプロデューサー日記

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捲土重来
役者さんが混乱するといけないので、考え方を表明しておく。
今回の舞台『銀河英雄伝説』では表題の熟語を「けんどじゅうらい」と読んで貰っている。これが「けんどちょうらい」ではないかという指摘があったようで、一度演出が「ちょうらい」に変えたようだが、また「じゅうらい」に戻した。

これはどちらが正しいかと言う議論なら「ちょうらい」だと思う。なぜなら「じゅう」は「呉音」で「ちょう」は「漢音」、出典の杜牧は唐代の詩人で、唐は「漢音」が正式なので、「ちょうらい」と読むべきだろうなと個人的には思う。
ただ、問題はどちらが正しいかではなくどちらが一般性があるか、だ。

手元の国語辞書を3種調べたが、いずれも「けんどじゅうらい」が見出し語になっていてその中で「けんどちょうらい」の読みが付加されている。一方「けんどちょうらい」は見出し語になっていない。つまり例えば耳で「けんどちょうらい」と聞いて言葉の意味を調べようとしても辞書で引けないことになる。

いずれにせよ辞書が「けんどじゅうらい」を採用しているのだからそれに準じようというわけだ。もちろん異説があるのは承知の上だし、辞書によっては違う表記になっているかもしれない。だが、明確な理由があって「じゅうらい」に決めたので、単純な間違いではない。それを表明しておかないと、「あれは『けんどちょうらい』が正しいのに、知らないんだぜ」とかいう雑音が入って来て役者さんが迷う。

ただでさえ台詞を覚えるのが大変な作品なので、余計な雑音を入れないでもらいたいものだ。
| 未分類 | 03:47 | トラックバック:0コメント:0
訂正
誤解というか報告の齟齬があったようで、今日確認したらパンフレットは完全になくなった訳ではないという。1昨日一緒に聞いていた人も「そうなの?」と言っていたので、私の聞き間違えではないと思うが………。
要は初日二日目のパンフレットの売れ行きが想定外に多くて、三日目から数量制限をしたのだが、それがあっという間に売り切れたという話だというのだ。
で、急遽1回の販売数量を限定して、何とか毎回少しづつは売れるようにしているが、毎回足りずに完売し、買えなかった方には通信販売の予約を呼びかけているのだと。アナウンスでも「本日予定数量は終了しましたので、後日の公演の際や通信販売でのお求めを願います」旨アナウンスしているのだということだ。
勿論不足気味なので、関係者用に確保していた分なども販売用に回しているとのこと。(関係者には増刷分で対応するということで)
このやりかたが正しいのかどうかは正直わからない。目の前に買いたいという人が居たら売ってしまった方がいいような気もするし、それでは完全売り切れで後の日程になってからしか来られない人に申し訳ないようにも思える。オーベルシュタインではないが「その渦中にいると何が正解かなどわからないものだ」

とにかく、各公演、早めに行けばまだパンフレットは買えるかも知れませんし、最終日近辺では増刷が間に合うかと思います。お詫びして訂正します。

今回、私はプロデューサーではなく「総合監修」という名目の単なるアドバイザーなので、余計なことにまで触れなければ良かった。

しかし普通の公演では考えられない売れ方なのは事実。聞けば一人で5冊買って行った人がいるとか、毎公演来て、その都度パンフレットを買っていく人がいるとか、いや、ありがたいんだけど、ちょっとよくわからない事態が生じていると言う。また、物販を会場表でやっている時に入場者でない人も買っているようで、それが入場者数と比較して「売れ過ぎている」理由のひとつかと。

こう想定外の事態(普通の舞台公演の常識では考えられない)が積み重なると、数量の読み間違いも責められないと(私は当事者のスタッフではなく近くだが外から見ている立場なので)ちょっと弁護してあげたくなったのだが………。

何せ「最初から通販で手数料を稼ぐつもりだったのだろう」とかの書き込みを見ると、どうしてそこまでひねくれたものの見方をするのかと聞いてみたくもなる。送料・手数料は実費として運送会社などに支払う原価で、別に500円が余分に製作委員会に入るわけではない。通販にしたからメリットがあるわけではない。むしろ会場でそのまま買ってもらうほうが双方にとって良いのは間違いなく、誰も好き好んで品切れ(正確には今回は品不足)を起こすわけはないではないか。

………と、まぁそう義憤を感じるのも、余計なお世話と言えばそれまで。まぁもうこのことに触れるのはここまでとしよう。
| 未分類 | 03:25 | トラックバック:0コメント:0
舞台3日目
昨日までに「問題点」は指摘してあるのだが、改善は一歩一歩。まぁ簡単ではないのはわかるが「もっとよくなるのに」と思うと歯がゆい。

それはともかく、今日は大問題が発生。パンフレットが昼の部の途中で売り切れてしまったのだ!
2000円という価格もあって「そんなに売れるのか?」と疑問視する声もあったくらいだという。それなのに3日目で完売というのは超計算違いだ。計算上入場者全員が一人1冊買っている計算になる。
それはいくらなんでもありえないだろうと訊くと、一人何冊も買っている人が多いので、と言う。確かに豪華写真集的な作りになっているが、キャストの人気の凄さを実感する。

急遽増刷し、今回の来場者で買えなかった人には予約通信販売で対応することになったようだが、連休中ということもあって増刷ができるのが公演終了直前だと言う。表紙の加工も特殊なのでそんなに早くは増刷できないらしい。これは販売的に痛いし、来場者には申し訳ない。

ただ、豪華本なので製作コストが高く、在庫リスクを考えると強気の設定はできなかったのも理解はできるのだが………。

| 未分類 | 22:35 | トラックバック:0コメント:0
舞台初日!
うわ~、ヒヤヒヤものだったが、何とかなった!

昨日一昨日で「場当たり」が終わらず、昨日の夜やるはずだった「通し」ができず、今日が朝から「場当たり」の残り、昼からゲネプロ、夜には初日。
正直、昨日の夜は気が重かった。今日はばっくれようかと思った程だ。連日の不眠に、酒をやめて睡眠導入剤を飲んで無理に寝た。
そんな中で迎えたゲネプロ、ぶっつけ本番(本番じゃないけど)に700人ものマスコミや業界関係者。これは大変なことになった。朝からスタッフの表情は硬い。眠れないのは当たり前、食事が喉を通らないという人もいる。
1幕でちょっと大き目のミスがあって、「「停めるか?」と思ったが何とかごまかす。まだ場面の展開がスムーズとは言いがたいが、何とか形になった。まぁまだ演出上の疑問点は多々ある。効果音が整理できていないなど、音の問題も多い。でも、役者さんたちの演技がすばらしい。泣いている客もいた。
これで現場の雰囲気が一転。「いけるんじゃないの」という手ごたえを感じる。

初日の楽屋の華やかさや、次々に届けられる生花、表の行列。一気に盛り上がって来た。

そして本番初日。
まだ実際の舞台で通しで演じるのは2回目。多少の台詞の間違いなどはあったが、それを吹き飛ばすほどの好演。脇のベテランキャストの皆さんはもちろん、キルヒアイスの崎本君と、主演の松坂君の二人が本当に頑張った!
特に松坂君は初舞台・初主演を青山劇場という大舞台、満員の観客に臆することなく見事にラインハルトを演じきっている。私が意図した「少年ぽさが残る可愛げのあるラインハルト」を体現してくれた。(狙った「受け」も取れたのが嬉しい)
あとはヒルダ。(正直、年末のリハの方がキャラクターに愛嬌が感じられて良かったのを、演出の指示で変えられてしまってまだ不満なのだが)最後までこだわったラスト近くの彼女のシーン、コロスも良かったのだが、思わずゾクッと来た。この作品の「胆(きも)」のひとつだと思っていたのでここは大成功。
終演後、皆で楽屋で成功を祝って乾杯。松坂君、崎本君と握手。本当に二人の頑張りのお陰だ。

だが、舞台は始まったばかり。
舞台は生き物で、公演ごとに進化するものだ。
プロデューサーからも相談があり、まだ満足できていない部分の認識で一致。あとはそれをどうフィードバックするか、だが。

とにかく、まず初日は及第点。これを満点に近づけるべく、まだ戦いは続く。






| 未分類 | 23:45 | トラックバック:0コメント:0
集団亡命? 寝返り?
今日からようやく青山劇場での稽古が始まった。セットと照明が入ると一段と引き締まる………のはいいのだが、初めて見せられたセットで絶句した。
ラインハルトの元帥府に大きなタペストリーが下がっているのだが、その意匠が明らかに「五芒星」だ。「五稜星」と「五芒星」の違いはあるが、(区別がついていない人も多いので)これでは同盟軍かと思われてしまう。ラインハルト陣営は大挙して同盟に寝返っていたのか? これは意外過ぎる展開だ。
何の相談も無く、事前の確認も無く、こういうことを勝手にやられるから怖い。それも私以外は誰も疑問に思っていなかったらしい。「総合監修」権限で変えることにさせたが、本番はあさってだ。間に合うのか?

こういうことがあるから目が離せない。原作ファンや従来のアニメ版のファンから「違う!」というクレームがくるのはある程度致し方ないし覚悟の上なのだが、こうした基本的な「間違い」や「ケアレスミス」は恥ずかしい限りなので、絶対に避けたいのだが………。

今回は役者陣も熱心で、原作を読み込んで「おかしいのではないか」と疑問や不安を覚えているようだ。

まぁ、少なくとも『銀河英雄伝説』の世界に初めて触れる人なら「金返せ!」とは言わないだろうレベルの舞台にはなっていると思う。問題は元々原作やアニメが好きで観に来たお客さんがどう思うか、だが。その視点で観れば突っ込みどころ満載だろうな。気が重い。
切歯扼腕、隔靴掻痒。

あと二日で後悔しないレベルにできるかどうか?
| 未分類 | 00:09 | トラックバック:0コメント:0
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